◆2013年10月14日(月)
今日の夕食に「ぬた」を作った。
わけぎと剣先イカと薄揚げで、と思っていたが
最初の店でイカがなく、次の店に行ったらもう買うことを忘れ、
作る途中で薄揚げを買っておいたことも忘れ、
結局、わけぎとハムのぬたになった…。
子どもの頃は嫌いだったのに、年とった今ではおいしいと思える。
夫も大好きな一品である。なんと息子も
「なんだこれ!? おいしいな!」だって。
突然、「ぬた」という変わった名称の語源を知りたくなり、検索してみた。
ウィキによると
「味噌のどろりとした見た目が沼田を連想させることからこの名がついた。」
のだそうである。なんだ、割と単純なんだな。
読み進むとその先に
「1603年成立の 『日葡辞書』 に 『Nuta』 (饅)の見出しで
『Namasu(膾)などを調理するのに用いる一種のソース。または、酢づけ汁(escaueche)。
¶Nutanamasu(饅膾)この酢づけ汁で作ったNamasu。』 とあり、
室町時代末期までに料理として成立していた。」
と書かれている。
日葡辞書!
「にっぽじしょ」とは、日本で布教活動を積極的に行っていたイエズス会がまとめた
「日本語-ポルトガル語」の辞書のことである。
表記はすべて当時のポルトガル語で、見出しとして掲げられた日本語に対して
ポルトガル語でその言葉についての説明が書かれている。
よって、これを読むことにより、当時の日本語、ポルトガル語の発音や言葉の意味だけでなく、
当時の日本の風俗などを知ることができる貴重な資料なのである。
と、えらそうに書いたが、現物を目にしたことはない。
大学の授業で知っただけだ。ただ、それに似たようなものは授業で読んだことがあり
辞書と首っ引きで四苦八苦しながらも、おもしろいと感じたことは覚えている。
話が逸れた。ぬたと日葡辞書は直接的には関係ない。
見た目が沼田に似ているから、という語源はどこから引っ張ってきたのだろう?
それは日葡辞書に書かれていたわけではなく、出どころがどこなのか、気になる…。
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