錦秋の古刹 ~金勝寺(生駒郡平群町)

◆2011年11月29日(火)

e0091161_223426100.jpg  鮮やかな紅葉のトンネル、苔むした参道、
  朝日を受ける磨崖仏、空に向かう一本杉…。
  こんなに美しいお寺が近くにあったなんて!

  今日の午前中、自宅から徒歩約15分の所にある
  真言宗室生寺派 金勝寺さんへお邪魔してきた。

  お寺の前の道はしょっちゅう車で通る。
  運転しながら気になる境内をちらと見ると
  春は桜が、秋は紅葉がかなり見事らしいとは知っていた。

  でも、これほど素晴らしいとは…。


e0091161_22343333.jpgこのお寺は、竜田川が刻む小さな谷沿いに、
西に山を背負って東に向いた斜面にある。

湿気を抱え込みやすい土地柄か
赤や橙に染まった葉がしっとり水分を含んでいて見事だ。

開山は行基菩薩、天平18年。
昔は金堂、大講堂、塔頭36ヵ坊などを含む
一大伽藍を誇っていたが、
松永久秀の焼き討ちや火災などで次第に小さくなり
現在に至る。


e0091161_22344310.jpg  今日は拝観できなかったが、
  ご本尊は薬師如来坐像である。
  境内南側にある崖には
  室町時代の磨崖仏が彫られている。

  その周囲にも、まるで供花のように
  錦の木々が枝を差し出している。


e0091161_22345149.jpg  本堂におまいりしてから
  あまりの美しさに感動して、あちこち見上げながら写真を撮り
  境内でゆっくり過ごさせてもらっていたら
  ご住職の奥様が偶然出ていらして
     「あらっ? お久しぶりです~」

  実は、こちらの奥様も里山クラブのメンバーで
  山では何度かご一緒していて顔見知りなのである。
  ちなみに、子ども同士も同じ学校に通っている。

  「枇杷の葉茶、飲んでってください~」
  と、突然の訪問であるにもかかわらず、歓迎してくださり、
  おいしいお茶と栗の入ったどら焼きをごちそうになった。

  その間、お寺の周囲の自然物…動物や鳥や木などの話をたくさんしてくださった。
  お若いのに、本当にいろんなことをよくご存じで
  日々の暮らしもとても丁寧にされているご様子、ぜひぜひ見習いたい方である。

e0091161_22345991.jpg  思いのほか長い時間を境内で過ごした後、
  このお寺と、お寺のある集落でかける勧請縄を見て、
  教えてもらった森の小道を抜けて、帰ってきた。

  本当に自宅の近所なのに、
  紅葉もウオーキングもたっぷり楽しめた。

  ちょこちょこいらしてください~と言ってくださったので
  また桜の季節に伺おうかと思っている。


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by lesjoursk | 2011-11-29 23:08 | 奈 良 | Comments(2)
Commented by 三輪 at 2011-12-04 17:48 x
素敵な情報ありがとうございました。
12/1に参拝させていただきました。ワンちゃんとも仲良くしましたよ。
本当に素敵なお寺ですね。石仏や仏像の本で稀に紹介されていますが、お寺の名前と本の図版のイメージが結びついていなかったし、堂内は非公開でも境内が公開されていることを知りませんでした。できることなら、平群町の予算が降りて、御本尊が修復されて公開されるとうれしいですね。

あのあたり、初めて下車しましたが、西も東も魅力的な里山ですね。
かとくみさんが里山活動に熱心なの理由がわかりました。
里山って言葉も市民権を得ましたが、20年くらい前かな、京都のお寺主催の自然観察団体で、「里山」を公式に日本語として認めようという署名活動に参加したことを懐かしく思い出します。
Commented by かとくみ at 2011-12-04 21:38 x
ツアーで金勝寺さんに行かれたんですね。このブログが少しは役立ったようで…。金勝寺さんが一部の本に紹介されているとは知りませんでした。でも考えたら開山は行基さんだし、昔は大きなお寺だったといいますから、もっと広く知られてもおかしくないお寺さんですよね。

境内は24時間開いています。堂内は事前に拝観を申し込めば見せていただけますよ。それと、もうご存知だと思いますが、毎月8日に薬師講が開かれていて、だれでも自由に参加できます(私は参加したことありませんが)。

その際には奥様手作り、季節感たっぷりのお粥など(薬師如来さんのお下がり)を頂けるそうです。奥様は有機栽培でたくさんお野菜を育てていらっしゃるし、メイちゃんのお散歩時に山菜や木の実などを集めて調理されるようです。

里山、いいでしょう?人の暮らしと自然とがかかわれる条件がそろっているのですが、山の荒廃はどこも同じです。
里山を公式な日本語に、という運動があったんですか!昔からある、当然認知されている言葉と思っていました。暮らしに近い山を「里山」、それより深い山を「奥山」、さらに奥の高山を「嶽(だけ)」と呼ぶという話をどこかで読みました。


ちいさなシアワセをたくさん見つけて大きなシアワセに***かとくみの日々のメモです


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