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暮らしのシアワセ

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ついつい長居…里山

◆2011年5月16日(月)

朝、用事で小学校に寄った足でカチカチ山へ行ってきた。
幼虫の様子と花々を見てすぐ帰るつもりだったが…。

またまたたくさんの花、虫、人などと出会ってついつい長居。お昼過ぎまで山にいた。

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 カチカチ入口手前にある木蓮の巨木。
 もうこんなに葉が茂っている。
 今のところ伐採される気配はない。
 このまま次の春が来てくれるかも…
 と淡い期待。


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  入口の柵には見事なナニワイバラが
  咲き誇っていてびっくりした。
  誰かが植えたのだろうか。

  ハナムグリが何匹も
  花粉に頭を突っ込んでいたけれど
  その中に緑の背中が美しいカミキリを発見!
  帰宅してシューの図鑑で調べたら
  「ミドリカミキリ」と判明。

ついつい長居…里山_e0091161_21291161.jpg
 「めっちゃうまいな~このミツ!な~!ハナムグリどん」
 「ほんまや。たまらんで~」
    ……あるいは……
 「オラどけ、一人で頭突っ込んでんじゃないよ!」
 「うわっ!後から来てなんだよ。オレを踏むなよコラ!」
  などという会話が
  虫語で展開されているかもしれない…ww


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オオムラサキの幼虫たちは丸々太って元気そう。
アリが登ってきて幼虫の上を歩くと、
幼虫は迷惑そうに体をよじって文句を言っている。…ように見える。

この日早朝から山に来ていたMさんには養蜂箱を見せてもらった。
ニホンミツバチの養蜂にチャレンジしていて、何ヵ所かに巣箱を置いている。

印象深かったのが、蜂蜜をとるために養蜂をしているのではない、という話。
自然環境においてニホンミツバチの果たす役割を教えてもらい、目からうろこが落ちた。

さて、今日見たかった花はキンランである。
こないだ来たときには蕾が出ていたので開花しているかと思っていたが、
いまひとつ開ききっていない。あるいはこのまま?

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  山の中を歩き回っていたら
  小さなギンランを何本か見つけた。
  どれもキンランより背丈が小さい。
  そういう大きさの花なのか個体差なのか。
  Mさんが竹を焼いてプレートを作ってくれたので
  それを花の脇に設置した。
  他の会員さんに間違って抜かれることのないように。

それからこの花も見たかった。
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  ギンリョウソウ。
  漢字で書くと「銀竜草」。
  地面からこの半透明の色で
  群生して立つ姿に最初は
  ギョッとする。ちょっと不気味?
  「腐生植物」とかいうそうで、
  菌から栄養をもらって成長する、
  とかなんとか…。まだ勉強不足の私。


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 風が流れる頂上部で深呼吸。本当に気持ちいい。
 帰ろうかなんていう気持ちが消えうせ、動けなくなる。
 コジュケイの鋭い鳴き声が響き、
 頭上をベニカミキリが飛翔する。

 見上げるとクヌギの新緑が
 陽光を透かしてきらめいている。
 言葉を失う美しさ。
 私たちに元気を与えてくれる自然の息吹。
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  見上げていたら、
  幹を素早く伝うコゲラに気づいた。
  日本最小のキツツキ。
  シルエットしか撮影できなかったが
  エサをくわえているのがわかる。


スズメバチ用のトラップを仕掛け、山を回ってきた会長さんから、巨大な原木シイタケをもらった。
じゃあお昼はコレを天ぷらにしておそばでも作ろうかな、と言ったら事務局長さんが
 「天ぷらするならアシタバも持ってくか?採ってきたるわ!」と言うなり
カチカチ山内のアシタバ群生地へ(植えたのかな?)。

こうしてシアワセ山気分を持ち帰り、お昼に帰宅したオットとともに
最高においしい天ざるを賞味したのであった。
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by lesjoursk | 2011-05-17 22:18 | 里 山