◆2008年9月30日(火) その2
最近ピアノばっかりたたいていて、ブログの更新が滞っていた。
久々に書きたい気分なので、書けるときにと思って、
今日は「その2」もあります。
タイトルは最近出版された「別冊太陽」。
私たち夫婦がかなり好きな、百閒先生まるごと一冊、保存版!
新聞で発売を知ったその日のうちに買ってきた。
読み終わってみて、やっぱり百閒先生って憎めない。
変わり者で頑固で几帳面でも、片や小鳥や猫が好きで、琴もたしなむ。
琴を前に鎮座してポーズを取っている写真や
「摩阿陀会」で合掌して内股気味に腰掛けて
記念写真におさまっている姿など
何度でも眺めてクスッとしてしまう。
「春夏秋冬日没閉門」の陶板や新年会の案内状の文面も
かなりおもしろい。こういうセンスのある人って
今ではいないんじゃないだろうか、とさえ思える。
芸術院会員への推薦を断る理由が
「いやだから、いやだ」。
大人げないと思ってしまいそうだけど、
そういう、特に理由もなくいや、っていうこと、確かにあるよな。
それを芸術院会員への推薦辞退という、
言ってみれば「大舞台」でやってしまう百閒先生、
素直で、失礼ながらカワイイ。
また百閒先生の本を読みたくなってきた。
うちには何冊もあるが、やっぱり「阿房列車」かな。