◆2011年9月11日(日)
ということで、1泊旅行の行き先はいつものとおり。
ちょっと違うのは、義母を連れて行くことと、土日に行くということ。
細かい旅程は決めていなかった。
義母の希望は伊勢の猿田彦神社にお参りしたいということだけだったので
あとは行き当たりバッタリの、いつもの旅行である。
土日となると、高速無料実験が終わったとはいえ、人出は多い。
土曜日の内宮の駐車場は1時間待ちだって!
今回は外宮・内宮はスルーしてしまったけれど
土日に神宮に参拝したければ早く来ないとダメだなあ。
猿田彦神社。内宮近くの交差点かどにあるお宮。みちひらきの神様だそうである。
お社の裏手には神田がある。
稲が豊かに実っていて、もうすぐ収穫なのだろう。
私にも1つ訪ねてみたい場所があったので、次はそちらへ向かう。
神宮林の中を貫く伊勢道路を走る。
緑したたる深い森はよく手入れされており、傍らを清流・島路川が流れている。
目指したのは、皇大神宮(内宮)別宮・伊雑宮(いざわのみや)。
格が高いお宮であるにもかかわらず、訪れる人はまばらだ。
神域に入ると、厳かで静謐な空気に覆われているように感じた。
決して広い境内ではないが、そこここで巨木が天を突いている。
伊雑宮はそのお田植祭が有名なのだそうだ。
どういう点で有名なのかわからないが、日本三大お田植祭に数えられているのだとか。
宮の森の隣には広い田んぼがあり、その前に立つ鳥居が神田であることを告げている。
見渡せば、のどかな里の風景。古代から変わっていないのだろうと思わせるような…。
伊雑宮の帰り道に立ち寄った天の岩戸神社も思いのほかよかった。
清流に沿った参道が清々しい。
両側の杉の森もよく手入れされていて、明るい。
十津川の森林もこのように手入れされていれば、被害も少なくて済んだのでは…
ふと、そう思う。あのような甚大な災害になったのは、林業従事者のせいではないだろう。
国の政策、消費者の低価格志向、労働意欲の減退、森林保全意識の低下…
おっと、話がそれた。
天岩戸神社にはその名のとおり、洞穴がある。
その前に立つと、まるで冷蔵庫にいるかのような冷たい空気が肌に触れる。
流れ出る水も清冽で、名水百選に選ばれているらしい。
2日目には大王崎へ行き、灯台や波切漁港を散策。
海産物を買ったり、イセエビを食べ(させてもらっ)たり…。
海女さんたちが漁から戻ってくるところを見かけた。
道具をお手製の台車(?)に入れて、ガラガラと押しながら。
みんな結構なおトシのおばちゃんだけれど、すごいパワーを持っていそうだ。
今回は2つ、おいしいモノを見つけた。
一つは「岩戸の塩」。実はこれはまだよく味わっていないのだが、
二見浦の海水から作られた、にがりを取り去っていない塩。
ミネラルたっぷり、うすいクリーム色をしている。
もう一つは、伊勢の昆布。
100年続く昆布の老舗「酒徳(さかとく)昆布」さんで数種を購入した。
その一つ、シンプルな塩昆布は、しっかり味があるもマイルドで、とてもおいしい。
また立ち寄るかもしれないお店である。
今回はホッタラカシの4トラにアップするつもりで
たくさん撮影してきた。…そのうちアップします。